世にも奇妙な恋ごころ
薄暗い校舎の中の階段を上って、教室に入っていった。
どうやら私はこの学校に再入学したらしかった。
私の席は、左の一番前だった。窓から校庭が見下ろせた。
私はその席で、着替えをした。教室に入るとまず体操服に着替えをしなければならないらしかった。隣の席の女の子が教えてくれたのだ。
入学したばかりでこの新しいクラスにまだ馴染めなかった。
教室の後ろの方で、数人の男子学生が話していた。その中に、ある人の気配を感じとっていた。
あ、あの人もここに再入学したんやな。また同じクラスになれたなんて、これはやはり縁があるのかも
というようなことを淡々と感じていた。
それでも私は、その人の姿をこの目で確かめようとはしなかった。
それどころか、わざと、視線をその人に合わさないようにしていた。
授業が始まり、いつのまにか机の上にワークブックのようなものを開いていた。前から開くと数学で、後ろから開くと国語になっていた。
LINK

Comments are currently closed.